創立80周年事業寄附金
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80年のその先へ

つらい焦土の過去から、80年が過ぎたが
この80年は、広島大学医学部の
希望と発展の80年でもあった
そしてそれは私たちの誇るべき歴史
そのものでもある
これからも続く歴史の重みを改めて感じ
逆風と縮小の社会の中で
広島大学医学部が歩み続けるために
これまでを振り返り これからを考える
80周年の機会としたい

MESSAGES

ごあいさつ

広島大学長 越智 光夫

広島大学は原爆投下から4年後、廃墟と化した広島の地に開学し、昨年75周年、最も古い前身校の創立から150周年を迎えました。近年は、国の大型研究資金に相次いで採択され、国内屈指の総合研究大学としての存在感をさらに高めています。中でも医学部や大学病院を擁する霞キャンパスは、広島大学の中心的な拠点として国際的に評価の高い医学研究者や広島の地域医療を支える多くの医療人を輩出してきました。さらに2024年には文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業(タイプA)」に採択され、高度医療人材の養成機能を強化しています。被爆から80年を迎え、記憶の風化が進む中、「平和の大学」として広島大学に求められる使命はますます重要になっています。平和で持続可能な社会の実現に向け、医学部・大学病院をはじめ、全学の力を結集し、「地域に愛され、世界から選ばれる大学」を目指す所存です。皆様のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。

広島大学医学部長 志馬 伸朗

広島の、そして日本の近代の歴史の大きな転換点となった原爆投下という惨事。その前日に開校したのが、広島大学医学部の前身である広島県立医学専門学校でした。その後、広島の奇跡的ともいえる復興とともに、広島大学医学部は中四国一の医学部として発展し、このたび創立80周年を迎えることができました。この伝統を礎に、20年後の100周年に向けて、あるいはさらにその先の未来に向けて、私たちは弛まず進む必要があります。これから待ち受ける、どのような荒波も暴風も乗り越えて、希望の轍を残し続けるべく励む所存です。皆様の温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

HISTORY

沿革

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HISTORY

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1945

原爆投下前日に
広島県立医学専門学校として開校

広島大学医学部の前身である広島県立医学専門学校は、
原子爆弾投下前日の1945年8月5日に開校しました。
校舎と附属病院は原爆によって全壊焼失したものの、
前日のうちに、高田郡小田村(現在の安芸高田市)の
高林坊寺院に集団疎開した多くの教職員・学生は無事でした。

1953

広島大学医学部として再出発

1948年に医学専門学校から旧制医科大学に昇格し、
広島県立医科大学として呉市に開学。
新制大学への移行による広島医科大学への改組を経て
1953年、国立に移管され広島大学医学部として再出発を果たしました。

1957

附属病院とともに、
現在の霞キャンパスに移転

医学部は附属病院とともに、呉市から広島市の旧陸軍兵器補給廠跡
(現在の霞キャンパス)に移転しました。

1969

薬学科を設置

1969年に薬学科(現在の薬学部)を設置。
1977年に総合薬学科に改組、
その後、薬学部の設置に伴い2006年に廃止しました。

1978

医学資料館を開設

霞キャンパスに移転後、校舎として使用していた旧陸軍兵器補給廠の建物群のうち、11号館を改装して医学資料館を開設。
その後、附属病院棟の建替えに伴い、被爆建物でもある旧資料館の煉瓦や石材を再利用して、現在の医学資料館として1999年に新築移転しました。
国の重要文化財である身幹儀(星野木骨)や解体新書の初版本などの貴重資料を多数収蔵しています。

1992

保健学科を設置

看護学、理学療法学、作業療法学の3専攻からなる保健学科を設置しました。

2003

広島大学病院を開院

医学部附属病院と歯学部附属病院を統合して、広島大学病院となり、現在の入院棟を新築(地上10階/地下1階)しました。

2013

大学病院診療棟がオープン

診療機能の中核を担う既存の外来診療棟・中央診療棟を集約・改築し、新たな診療棟(地上5階/地下1階)をオープン。
医科と歯科の外来を統合するなど、緊密な医療連携を可能にしました。「グリーンホスピタル」をコンセプトに、光庭や屋上庭園、壁面緑化など、エコロジカル建築としての側面も持ち合わせた診療棟です。

2024

「医学部疎開之地」に記念碑を建⽴

1945年8月5日に行われた医学部の前身である広島県立医学専門学校の開校式の直後、浄土真宗高林坊にその日のうちに疎開を完了したことで、ほぼ全員が被災を免れることができました。この出来事を起点として、広島大学医学部は今日まで歩みを続けてきました。
2025年に医学部創立80周年を迎える節目に際し、高林坊へ記念碑を建立し、除幕式を行いました。

EDUCATION

広島大学医学部の学び

TOPICS

近年のトピック

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主な受賞者

【 紫綬褒章 】
  • 1995年 原田 康夫
  • 2004年 木村 榮一
  • 2015年 越智 光夫
  • 2023年 河野 修興
【 文部科学大臣表彰 】
  • 2010年 科学技術賞〈科学技術振興部門〉
    越智 光夫(整形外科学)
  • 2011年 科学技術賞〈開発部門〉
    河野 修興(分子内科学)
  • 2012年 科学技術賞〈研究部門〉
    山脇 成人(精神神経医科学)、
    岡本 泰昌(精神神経医科学)
  • 2020年 科学技術賞〈研究部門〉
    越智 光夫(整形外科学)、
    安達 伸生(整形外科学)、
    亀井 直輔(整形外科学)
  • 2023年 科学技術賞〈開発部門〉
    久保 達彦(公衆衛生学)
【 防災功労者内閣総理大臣表彰 】
  • 2023年 久保 達彦(公衆衛生学)

診療拠点病院指定

  • エイズブロック拠点病院1997(平成9)年4月25日
  • 都道府県がん診療連携拠点病院2006(平成18)年8月24日
  • 治験拠点医療機関2007(平成19)年7月2日
  • 肝疾患診療連携拠点病院2007(平成19)年10月2日
  • 災害拠点病院2012(平成24)年3月29日
  • 小児がん拠点病院2013(平成25)年2月8日
  • てんかん支援拠点病院2015(平成27)年11月20日
  • アレルギー疾患医療拠点病院2019(平成31)年2月1日
  • 難病診療連携拠点病院2019(平成31)年4月1日
  • がんゲノム医療拠点病院2019(令和元)年9月19日
  • 地域周産期母子医療センター1999(平成11)年3月30日
  • 第一種感染症指定医療機関2004(平成16)年3月11日
  • 高度救命救急センター指定医療機関2005(平成17)年4月1日
  • 高度被ばく医療支援センター2015(平成27)年8月26日
  • 原子力災害医療・総合支援センター2015(平成27)年8月26日