- 日時
- 令和7年6月15日(日)
16:00〜20:30 - 場所
- リーガロイヤルホテル広島 4階
ロイヤルホール
広島大学医学部は、1945年8月に前身である広島県立医学専門学校が開校して以来、今年で創立80周年を迎え、また、医学部医学科の同窓会組織である広仁会も70周年を迎えることから、記念事業の一環として6月15日にリーガロイヤルホテル広島において記念講演会と祝賀会を開催し、教職員や卒業生の医師ら約200人が集いました。
はじめに、越智光夫学長が医学部の歴史を振り返り「歴史と伝統を胸に刻みつつ、医学・医療の発展や地域の皆様の健康と幸福のため、これからも挑戦を続ける」と挨拶しました。

その後記念講演会では、岸田文雄前内閣総理大臣が「広島大学への期待」と題して講演されました。総理時代の2023年に広島で開催されたG7サミットについて、「核兵器廃絶をテーマにしたシンポジウムや学生ボランティア派遣など成功を支えていただいた」と述懐。今年5月に広島大学病院が臨床研究中核病院に承認されたことなどにも触れ、「教育、研究、社会貢献へ、我が国の大学改革を力強くけん引してほしい」と激励のお言葉をいただきました。


続いて、広島大学出身のノンフィクション作家・堀川惠子氏が「アカデミアと社会課題の交差点~被団協ノーベル平和賞によせて」と題して講演されました。軍都の歴史をたどりながら、なぜ広島に原爆が投下されたのかを解き明かし、「全ての活動は平和を守るために行わなければならない。平和な社会を土台とした医療の営みであることを心から願う」と訴えました。


また、日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表委員を招き、ノーベル平和賞受賞をお祝いするセレモニーが続きました。箕牧代表委員は「先人の苦労の上に今日がある。これからも平和の大切さを学ぶべき」と決意と感謝を述べられると、会場から大きな拍手が湧きました。


最後に、志馬伸朗医学部長が「20年後の100周年、その先の未来に向けて、これからも精一杯の努力をしていく」と挨拶し、締めくくりました。
祝賀会では、広仁会の小林正夫第17代会長と志馬医学部長の式辞に続き、湯﨑英彦広島県知事から「地域に密着し、世界に向けて重要な仕事をされていることを誇りに思う」、松井一實広島市長から「平和を希求する精神、平和に貢献する医療人材の育成を」と祝辞をいただきました。
その後は、岡田賢広島大学医学部医学科長が医学部と広仁会の歩みを振り返ったのに続き、安達伸生広島大学病院長の音頭で乾杯。和やかな宴に笑顔が広がりました。
最後は、広仁会第18代会長に決まった原田昭氏が「年齢を超えた絆を大事に、地域医療への貢献へ手を取り合って進んでいきましょう」と挨拶し、閉会しました。







