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災害医療の最前線で貢献
広島大学公衆衛生学(久保達彦教授)は、災害医療情報の標準化を国内外で推進し、データに基づく災害医療の実現に大きく貢献しています。フィリピンの「SPEED」を基に日本版として開発された「J-SPEED」は、熊本豪雨(2020年)、能登半島地震(2024年)等の自然災害対応に加えて、広島県においては新型コロナウイルス感染症対応でも活用され、傷病者情報の即日把握を可能にしました。J-SPEED方式はWHO国際標準としても採用され、ウクライナやガザ等での軍事紛争地でも導入され、被災者の医療ニーズの迅速把握に貢献しています。久保教授はDMATや国際緊急援助隊としてこれらの現場運用に携わってきており、その功績により、令和5年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。






写真提供:国際協力機構